創業融資の面談で「これは聞かれる!」質問リストと回答準備

「面談でどんなことを聞かれるのだろう」
「うまく答えられるだろうか」
創業融資を初めて申込まれる方々の多くが、このような不安を抱えておられます。

たとえば、日本政策金融公庫の創業融資面談では、提出した事業計画書の内容をさらに深く掘り下げて質問されることがほとんどです。このように、質問内容がある程度、予測できれば、対策が可能になり成功率がアップします。

そこで本記事では、面談で特に聞かれやすい質問とその回答概要を想定し、どのように準備すればよいか具体的に解説します。しっかりと準備を整え、自信をもって面談に臨めるようサポートいたします。

参考:東大阪起業支援センター(税理士法人やの会計事務所)

1.なぜ創業融資を受けたいのですか?熱意と覚悟を伝えるための質問

融資担当者は、単に事業計画の数字だけを見ているのではありません。創業者の事業に対する熱い想いや、事業を成功させるための覚悟を重要視しています。ここでは、皆さまの情熱やビジョンを効果的に伝えるための質問と回答のポイントを見ていきましょう。

Q1)なぜ、この事業を始めたいのですか?

この質問は、あなたの事業への原動力や動機を確認するために投げかけられます。単なる「儲かりそうだから」といった安易な動機ではなく、これまでの経験から得た課題意識や、社会への貢献といった、より深い理由を語ることが重要です。

たとえば、前職で培った技術や知識を活かして、より良いサービスを提供したいという想いや、特定の社会問題を解決したいという強い意志を示すことで、あなたの事業に対する本気度を伝えることができます。

Q2)事業に対する想いや、成功へのビジョンを教えてください。

事業に対する想いとは、事業を通じてどのような価値を社会に提供したいか、どのような未来を創造したいかという、あなたの理想像です。

単に売上を伸ばすことだけではなく、顧客に喜んでもらうこと、従業員が誇りを持って働ける環境を作ることなど、具体的なビジョンを語りましょう。そのビジョンが、単なる夢物語ではなく、現実的な計画に基づいていることを示すことで、担当者からの信頼も高まります。

Q3)この事業で、どのような社会貢献をしていきたいですか?

事業の目的は、利益追求だけではありません。あなたの事業が社会にどのような良い影響を与えるか、その視点を持つことは非常に大切です。

たとえば、地域経済の活性化、雇用の創出、環境負荷の低減など、事業を通じて実現したい社会貢献の具体的な例を挙げてください。あなたの事業が社会にとって有益であると担当者が確信すれば、融資への道は大きく開かれるでしょう。


2.事業計画書の「数字」を深掘り!具体的な根拠を問われる質問

事業計画書の数字は、あなたの事業の実現可能性を示す最も重要な要素です。担当者は、あなたがその数字をどのように算出したのか、具体的な根拠を詳しく聞きたいと考えています。

Q4)事業の売上目標は、どのように設定しましたか?

売上目標は、単なる希望的観測で設定するものではありません。市場規模、競合の動向、自社の強みなどを総合的に分析し、実現可能な範囲で設定することが大切です。

担当者には、その設定の根拠となるマーケティングリサーチや、具体的な販売戦略を論理的に説明できるようにしておきましょう。売上目標の達成に向けた具体的な行動計画を示すことで、担当者はあなたの計画が机上の空論ではないと判断します。

Q5)売上の根拠となる、具体的な顧客数や単価について教えてください。

売上目標を達成するための具体的なロードマップがこの質問に集約されています。小売業であれば「新規顧客を月に何人獲得し、一人当たりの平均購入単価をいくらに設定しているか」、サービス業であれば「月間の契約件数や平均契約金額はいくらか」など、具体的な数字を示せるようにしておきましょう。

ターゲット顧客層や、彼らにどのようにアプローチするのか、その具体的な戦略も合わせて説明することで、説得力が増します。

Q6)事業の強みや、競合との差別化ポイントは何ですか?

競合が多い現代において、あなたの事業が選ばれる理由を明確にすることは不可欠です。この質問には、あなたの事業ならではの独自性や優位性を具体的に答えてください。

たとえば、他社にはない独自の技術やサービス、圧倒的なコストパフォーマンス、きめ細やかな顧客対応など、競合と比べて優れている点を明確に伝えることで、あなたの事業の成功確率が高いと判断してもらえるでしょう。


3.経営者としての資質をチェック!あなたの経験と人間性を見る質問

面談では、事業計画書の内容だけでなく、起業家であるあなた自身の資質や人間性も厳しくチェックされます。担当者は、あなたが困難に直面したときに、それを乗り越える力や、経営者としての資質を持ち合わせているかを、見極めようとしています。

Q7)これまでの職務経歴で、今回の事業に活かせる経験は何ですか?

過去の職務経験は、あなたのスキルや専門性を証明する貴重な情報源です。これまでのキャリアで培ってきた知識、技術、人脈など、今回の事業に直接的に役立つ経験を具体的に説明してください。

未経験分野での創業であれば、その分野の専門家との協業や、専門知識の習得に向けた具体的な努力をアピールすることで、あなたの学習意欲や適応能力を示すことができます。

Q8)自己資金はどのように準備しましたか?

自己資金は、事業に対するあなたの本気度を示すバロメーターです。預貯金だけでなく、退職金や親族からの援助など、その出所を明確に説明できるようにしてください。

また、自己資金を計画的に貯めてきた経緯を話すことで、あなたの金銭管理能力の高さも同時にアピールできます。安易な方法で準備した資金ではないことを、具体的に示しましょう。

Q9)事業が計画通りに進まなかった場合、どのように対処しますか?

事業には常にリスクがつきものです。この質問は、あなたがリスクに対してどのように備えているか、その対応能力を試すためのものです。

売上が目標を下回った場合のコスト削減策、資金繰りが悪化した際の具体的な対策など、複数のシナリオを想定し、それに対する具体的な行動計画を話すことで、あなたの冷静な判断力と危機管理能力を示すことができます。

Q10)家族や周囲の人は、あなたの創業についてどのように考えていますか?

周囲からの理解や協力は、事業を成功させる上で非常に重要な要素です。家族や親しい人たちがあなたの創業を応援してくれているか、具体的に話してください。家族からの理解を得ていることは、あなたが精神的にも安定して事業に専念できる環境にあることを意味し、担当者も安心して融資を検討できます。


4.創業融資の面談を成功させるために

創業融資の面談は、あなたの事業への情熱と具体的な計画を、担当者に直接伝えることができる貴重な機会です。質問の意図を正しく理解し、自分の言葉でハキハキと答えることが最も大切です。事業への熱い想いと、数字に裏付けられた具体的な計画を論理的に説明できるよう、万全の準備をしてください。

もし、面談対策についてさらに詳しく知りたい、事業計画書の作成に不安があるといったお悩みがございましたら、「税理士法人やの会計事務所」までお気軽にご相談ください。東大阪の地域密着型の税理士として、あなたの夢の実現を全力でサポートいたします。

参考:税理士法人やの会計事務所

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