会社設立の時には真っ先に決められるのが会社名
「インパクトがあるものにしよう」
「商品やサービスの良さが伝わるものにしよう」
「将来語り継がれる会社名にしよう」
会社名は子供のお名前と同じで、その会社を設立する代表者の想いが
つまったものです。
そんな会社名ですが、決めて登記をする際にはいくつかの注意点があります。
ここでは、今まで300社以上の会社設立をお手伝いし、
色々な会社の命名を目の当たりにしてきた東大阪の起業コンサルタントが、
会社名を決めるうえで注意して頂くことをお話させて頂きます。
目次
1「株式会社」前?後?
会社名は、会社の種類を表記することがルールになります。
これは「株式会社」「合同会社」といったものです。
表記の位置は、前でも後ろでも問題ないです。
ただ、当センターがサポートした中では、
株式会社●●●と前につけるケースが圧倒的に多く8割位といった感じです。
会社名が長かったり、音感の問題で後ろにされる場合もあります。
こちらは好みになるかと思います。
少し気になったので上場企業の後ろ(株)はどんな企業か、調べてみました。
カシオ計算機株式会社
カルビー株式会社
山崎製パン株式会社
森永乳業株式会社
凸版印刷株式会社 ・・・・他多数
有名企業でも後ろ(株)の会社はたくさんあります。
思ったより多かったです。
2 NGな会社名
会社名を決めて登記申請する時にNGがでる会社名は
類似商号など他社と誤認される恐れのある商号です。
例えば、SONYやPanasonicなど有名企業の名前を使う場合には、
そのまま登記はできないでしょう、
また、同一地域で全く同じ名称の会社名に
基本的には登記できないとされています。
商号が同じであれば、誤認の恐れがあり、
双方にとってメリットがありませんので、
しっかり調査された方がいいでしょう。
調査の仕方ですが、国税庁のホームページに
「法人番号公表サイト」というものがあります。
https://www.houjin-bangou.nta.go.jp/
こちらのサイトで決めようとする会社名を入れてみてください。
日本中の同じ会社名が出てきます。
3お奨めしない会社名
ここからは当センターがその後の税務顧問サービスを継続するなかで、気になった注意点になります。
①長くて覚えずらい
例えば、
「株式会社ベストパートナーズ会社設立支援センター」・・・
こんな名前はやめた方がいいです。
お客様に1度では覚えてもらえません。
また、取引先に請求書や領収書を発行してもらう時も、何度も聞き直されます。
あまりに長い名前を付けられて、代表者本人が、
省略して名乗っていました。
「ベスパです。」みたいな。
②英語や記号を使う表記
「株式会社BP,center」みたいなのも控えた方がいいです。
BとPは大文字で、Cからは小文字ですとか、途中に「,」が
入りますとか、説明が大変ですし、パソコンでの入力でも
変換が大変です。
私はイタリアンが好きですが、「ビストロ・アッラ・フィオレンティーナ」みたいなところはリピートすることは少ないです。
家族でリピートしようにも、思い出すことも難しいです。
4会社名(商号)は、設立後変更できる?
会社設立後に会社名の変更は可能です。
ただし、デメリットがあります。
① 商号変更の登記のコスト
変更登記には登録免許税が3万円かかります。
また、司法書士さんに登記を依頼すると3万~5万くらいが相場です。
② 問題企業?と疑われます。
会社名を変更したら、関係取引先から
必ず理由を聞かれます。これは興味本位でななく、
「なんか悪いことでもしたのかな?」と疑っておられます。
あらぬ疑いをもたれないためにも、
変更はできる限り避けましょう。
③ 手続き手間が膨大
実は登記手続きだけではありません。
税務署や府税事務所、市役所には異動届、
社会保険事務所や労働基準監督署、ハローワークにも事業所名の変更届、
その他にも、取引先への案内送付、口座開設している銀行の名義や、名刺の差し替え、封筒などの資材買い替え、会社の印鑑、ゴム印
などなど
実は、社名変更はものすごく労力がいるビッグプロジェクトなんです。
5さいごに
いかがでしたでしょうか。
会社名は結構奥が深いですね。
人生でそんなに会社設立はないことですので、細かな失敗をしやすいです。
先にも触れましたは、会社名の変更は本当に大変です。
このあたりも経験豊富な専門家に是非ご相談ください。
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